暴力団の組織名称

由来

暴力団組織の名称は、以下の由来による。
  • 創設者の氏名・渡世名・稼業名、またはその一部やそれを省略したもの
  • 上記になどを付したもの
  • 創立地や創設者の出身地名
  • 上記になどを付したもの
       例:旭導会名神会
  • 地名+人名
  • その他
これら組織名の由来に、一家などを付し、組織名とする。

組織名の変遷

江戸時代~明治時代までは東日本の博徒ではほとんどの組織が「一家」を名乗り、西日本では「組」が多いものの「一家」も一定以上存在し統一性は見られなかった。
これは侠客発祥の地である関東地方では一家によるシマ割りが進んだこと、また博徒と的屋の棲み分けが明確にされていたことに対し、西日本では、土建・港湾荷役・炭鉱・的屋を発祥とする組織が乱立し、力を持ったためとみられる。
なお、中部地方では愛知県~三重県より東は関東式に一家を名乗った組織が多く、愛知・三重では一家の長も総長ではなく総裁と呼んだ場合が多い。
昭和20年代以降、西日本では港湾荷役から発展した山口組本多会による他組織の吸収が進み、「会」、「一家」、「組」などは単に組織の名称に過ぎない扱いとなっていったが、東日本では、各「一家」による連合体である「連合」や「会」が多くみられるようになった。「会」や「連合」の下に「一家」を置き、「一家」の下に「組」や「興業」を置くという原則が出来上がった。この原則は現在も多くの組織で慣習として残っている上、稲川会では明確に会中会(かいなかかい、「会」の下に「会」を置くこと)を禁止している。
このように西日本では山口組が他組織の長に対して舎弟や子分の盃を与え、吸収し拡大していったのに対し、東日本では「一家」による連合形態が相次いだため、各一家の間に盃関係が生まれず組織としての強固さに欠けた。
また、西日本では代目継承が起こった際に対外的な組織名称として代目を名乗る場合が多いが、東日本では連合体が起源である組織が多いため、明確に系譜を示すことができず、代目を名乗らない組織が多い。
また、的屋系では博徒のように直参制度はなく、組織の拡大は「一家名乗り」や「分家」など横に広がるものであり、親分を頂点としたピラミッド構造をとることができずにいた。ゆえに東日本の博徒と同様にほとんどの有力的屋組織が連合体をとったが、やがて内紛や組織力の低下により山口組稲川会住吉会など広域組織に吸収されていった。

組織名の種類と肩書

組織 長の肩書 ナンバー2の肩書
会長(他に代表、総裁など) 理事長(他に幹事長、若頭など)
連合、連合会 会長  
睦、睦会 会長  
一家 総長(他に総裁、会長など) 若頭、若者頭
本家、総本家 総長  
宗家、総家 総長  
家、屋 総長  
分家 総長  
組長 若頭
総業 組長、会長など  
興業 組長、会長など  
興行 組長、会長など  
実業 組長、会長など  
企画 組長、会長など  

  • 最終更新:2015-01-12 22:55:51

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